きつねのいたずら キツネのいたずら
2人用の対戦カードゲーム
概要
キツネのいたずらは、2017年のゲームマーケットで頒布された2人専用の対戦カードゲームである。
制作は雅ゲームス、ゲームデザインはMasao Fukasa氏が担当した。
プレイ時間は15~20分と短く、シンプルなルールながら相手との読み合いが楽しめる作品である。
本作最大の特徴は、「カードの表と裏が別々の陣営のカードになっている」という独創的なシステムである。
プレイヤーは村人とキツネに分かれ、「いたずら」によってカードを裏返しながらゲームを進めるため、自分の手札だけでなく相手の手札の裏側まで意識した戦略が求められる。
短時間で遊べる作品でありながら、記憶力と心理戦が絶妙に組み合わされており、同人ゲームならではの独創性が光る一作である。
販売元
雅ゲームス
制作者
ゲームデザイン
Masao Fukasa
発売年
2017年
プレイ人数
2人
プレイ時間目安
15~20分
ゲームストーリー
平和な村では、お供え物である「おいなりさん」をめぐって村人とキツネの静かな争いが繰り広げられている。
村人はおいなりさんを守ろうとし、一方のキツネは持ち前の化かす力を使って村人を翻弄する。キツネがいたずらを仕掛けると、それまで村人のものだった札が裏返り、キツネの札へと姿を変えてしまう。
互いに相手の動きを読みながら、おいなりさんをより多く集めた者が勝者となる。昔話に登場する化け狐のような世界観を、カードゲームとして巧みに表現した作品である。
遊び方
ゲームでは、村人札とキツネ札が表裏一体となった特殊なカードを使用する。
プレイヤーは交互にカードを出し、おいなりさんの獲得を目指してゲームを進める。通常は表面に描かれたカードとして扱われるが、キツネ側が「いたずら」を行うことでカードが裏返り、別のカードへと変化する。
この仕組みによって、これまで有利だった状況が一瞬で覆ることも珍しくない。
さらに重要なのは、「カードの裏側を覚えておくこと」である。
自分のカードだけでなく、相手のカードの裏面が何であるかを把握しておくことで、相手の行動を予測したり、自分に有利な展開へ持ち込んだりすることができる。
単なる記憶ゲームではなく、
・どのタイミングでカードを裏返すか
・相手は裏面を覚えているか
・あえて裏返さず心理戦へ持ち込むか
など、多くの読み合いが発生する。
ルール自体は短時間で覚えられるが、カードの情報を管理しながら駆け引きを行うため、遊ぶほど奥深さを感じられるゲームとなっている。
キツネとの関係性
本作は、日本の化け狐伝承をゲームシステムへ落とし込んだ作品である。
キツネは古くから「人を化かす動物」として数多くの昔話や伝承に登場してきた。本作でも、その「化かす」という能力が「カードを裏返して別の札へ変化させる」というシステムで見事に表現されている。
カードの表と裏でまったく異なる役割を持つという仕組みは、人間へ化けたり正体を隠したりする妖狐の伝承を連想させる。
また、勝利条件となる「おいなりさん」もキツネとの関係が深い要素である。油揚げや稲荷信仰をモチーフとした世界観が採用されており、日本らしいキツネ文化が随所に取り入れられている。
タイトルの「いたずら」も、悪意ではなく人を驚かせたり翻弄したりする化け狐らしい行動を表しており、ゲーム全体を通して「キツネらしさ」を存分に味わえる作品となっている。