きつねのうたげ キツネの宴

宮城県の松島ブリューイングが製造し、KURANDが展開していたクラフトビールである。 ビアスタイルは、ドイツ北部で生まれた「ボック」。一般的なビールよりも多くの麦芽を使用し、時間をかけて熟成させることで、濃厚で力強い飲みごたえを生み出している。アルコール度数は7%とやや高めで、寒い季節にゆっくり楽しむのにも向いたビールである。

製造元:松島ブリューイング
販売:KURAND
生産地:宮城県
種類:クラフトビール
ビアスタイル:ボック
原料:大麦
アルコール度数:7%
容量:330ml
飲み頃温度:8~12℃

なお、KURAND公式オンラインショップでは現在「販売終了」と表示されている。

狐との関わり

「キツネの宴」という商品名には、宮城県とキツネとの関係が取り入れられている。

KURAND公式では、製造元の松島ブリューイングがある宮城県について、蔵王キツネ村がある「キツネがたくさんいる地域」と紹介している。雪景色の中でも暖かそうな毛皮を持つキツネと、寒い冬に体を温めてくれるハイアルコールビールを重ねた商品コンセプトとなっている。

つまり本商品では、

・商品名が「キツネの宴」
・宮城県に蔵王キツネ村がある
・ビールがキツネ色に仕上がる
・寒い冬を過ごすキツネと高アルコールビールを重ねている

という複数の狐要素が組み合わされている。

単に狐のラベルを付けたビールではなく、製造地である宮城県の狐スポットまで商品世界に取り込んでいる点が特徴である。

蔵王キツネ村との関わり

商品説明では、宮城県を象徴する狐スポットとして「蔵王キツネ村」が取り上げられている。

宮城蔵王キツネ村は、宮城県白石市にあるキツネを中心とした動物施設である。

「キツネの宴」は蔵王キツネ村との公式コラボ商品として紹介されているわけではないが、KURANDが商品コンセプトを説明する際に、宮城県と狐とのつながりを象徴する存在として蔵王キツネ村を明確に挙げている。

そのため、「蔵王キツネ村の商品」とするのではなく、

「宮城県の狐イメージとして蔵王キツネ村が商品コンセプトに引用されている」

と整理するのが正確である。

キツネ色のビール

キツネとのもう一つの関わりが、ビールそのものの色である。

KURANDでは「キツネ色した濃厚ビール」と表現しており、通常より多くの麦芽を使用し、長期間熟成することで生まれる濃い色合いをキツネの毛色に重ねている。

「きつね色」は、日本語ではパンや揚げ物などが香ばしく焼けた黄褐色を表現するときにも使用される言葉である。

本商品ではその「きつね色」を、クラフトビールの商品名や世界観へ直接取り込んでいる。

ボックとは

キツネの宴のビアスタイルは「ボック(Bock)」である。

ボックはドイツ北部で生まれた高アルコールタイプのビールで、通常より濃い麦汁を使って造られる。

一般的には、

・高めのアルコール度数
・麦芽の濃厚な旨味
・ロースト麦芽による豊かな香り
・濃い色調
・重厚な飲みごたえ

などを特徴とする。

キツネの宴もアルコール度数7%で、KURANDでは「心もあったかハイアルコールビール」と紹介されている。

味わい

キツネの宴は、通常より多くの麦芽を使用し、長い熟成期間を経て造られている。

そのため、麦芽由来の濃厚さとしっかりしたボディを持ち、料理に負けない存在感のある味わいに仕上げられている。

特に肉料理との相性がよく、豪華な料理を囲みながらゆっくり楽しむビールとして想定されている。

アルコール度数7%という力強さも、「宴」という商品名によく合った特徴である。

おすすめの料理

KURANDでは、

・牡蠣のアヒージョ
・ホタテのピクルス
・肉料理全般

との組み合わせをおすすめしている。

特に濃厚な肉料理とは、ボックの豊かな麦芽の味わいが負けずに調和する。

冷やしすぎるのではなく、8~12℃ほどで飲むことが推奨されているため、一般的なラガービールよりも少し高めの温度でゆっくり味わうのが適している。

松島ブリューイング

製造元の松島ブリューイングは、宮城県でクラフトビールを造るブルワリーである。

KURANDでは、ドイツ最高峰の設備や技術を取り入れ、本場ドイツを意識した本格的なビール造りを行うブルワリーとして紹介している。

ビール情報サイトでも、松島ブリューイングカンパニーの醸造商品として「キツネの宴」が登録されており、スタイルはシングルボック/トラディショナルボック、アルコール度数7%とされている。

商品の世界観

「キツネの宴」は、寒い冬の宮城県で暮らすキツネをイメージした商品でもある。

雪の中でもふわふわの毛皮に包まれているキツネに対し、人間には暖かな毛皮がない。

そこで、

「人間には毛皮はないけれど、ハイアルコールビールがある」

という遊び心のある発想から、寒い冬に体と心を温めるビールとして紹介されている。

キツネたちが集まって宴を開いているような商品名と、濃厚で力強いボックという酒質がよく組み合わされたコンセプトである。

豆知識

「キツネの宴」の狐要素は、一つだけではない。

宮城県には蔵王キツネ村があり、ビール自体は「キツネ色」に仕上がり、さらに雪の中でも暖かそうなキツネの毛皮と、体を温める高アルコールビールを対比している。

そのため、

「狐という名前のビール」

ではなく、

「宮城のキツネ・キツネ色・冬のキツネという複数の要素から作られたクラフトビール」

と紹介する方が本商品の特徴をよく表している。

また、先に紹介した日本酒「狐の祝宴」と名前が非常に似ているが、両者は別商品である。

「狐の祝宴」は西堀酒造が製造する純米吟醸酒なのに対し、「キツネの宴」は松島ブリューイングが製造する宮城県のクラフトビールである。

関連項目

  • 松島ブリューイング
  • KURAND
  • 宮城蔵王キツネ村
  • きつね色
  • ボック
  • クラフトビール
  • 宮城県
  • 狐の祝宴

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