きゅうびずむ キュウビズム
3~4人用の対戦型カードゲーム
概要
ボードゲームサークル「かめうき(旧:かめのうきしま)」が制作し、2017年のゲームマーケット秋で発売した対戦型カードゲームである。
プレイ人数は3~4人、プレイ時間は約20~30分、対象年齢は10歳以上となっている。
タイトルの「キュウビズム」は、「九尾(きゅうび)の狐」と「キューブ(立方体)」を掛け合わせた造語である。
ゲーム中ではカードに描かれた尻尾を集めて立体的な「尻尾コマ」を獲得し、最初に9本の尻尾を集めて九尾の狐となることを目指す。
カードゲームでありながら立体コンポーネントを使用するユニークな作品であり、陰陽五行をモチーフにした妖術カードによる駆け引きも大きな魅力となっている。
販売元
・かめうき(旧:かめのうきしま)
制作者
ゲームデザイン
・H2N2O4
イラスト
・りっく36!
発売年
2017年(ゲームマーケット2017秋)
プレイ人数
3~4人
プレイ時間目安
約20~30分
ゲームストーリー
古くから語り継がれる妖狐たちは、強大な妖力を持つ「九尾の狐」を目指し、日々修行を重ねていた。
妖術を操り、他の狐たちと知恵比べを繰り返しながら、自らの尻尾を増やしていく。
しかし、九尾への道は決して平坦ではない。
他の妖狐もまた、自らが九尾となることを目指し、さまざまな妖術で妨害を仕掛けてくる。
最後に九本の尻尾を手にした者だけが、伝説の九尾の狐として新たな力を得るのである。
遊び方
プレイヤーはカードを集めながら、カードに描かれた尻尾アイコンを一定数そろえていく。
条件を満たすことで、カード上の尻尾が実体化した「尻尾コマ」を獲得できる。
ゲーム中には陰陽五行をモチーフとした5属性の妖術カードが存在し、それぞれ異なる特殊効果を持つ。
妖術には、
・相手の行動へ割り込む
・妖術を打ち消す
・カードを奪う
・尻尾獲得を妨害する
など、多彩な能力が用意されている。
そのため、自分の尻尾を増やすだけではなく、相手が九尾へ近づくタイミングを見極めて妨害することも重要となる。
ゲームは尻尾コマを獲得するたびに盤面が変化していき、最初に9本の尻尾を集めたプレイヤーが「九尾の狐」となって勝利する。立体的な尻尾コマを実際に積み重ねていくため、視覚的にも達成感を味わえる作品となっている。
キツネとの関係性
本作は、九尾の狐をテーマに据えたボードゲームである。
九尾の狐は、中国や日本をはじめとする東アジアの伝承に登場する妖狐であり、長い年月を生きた狐が強大な妖力を得て九本の尾を持つ存在へ成長すると伝えられている。
ゲームでは、この伝承をそのまま勝利条件へ取り入れている点が最大の特徴である。
また、妖術カードには陰陽五行を思わせる五属性が採用されており、日本や中国の陰陽思想・妖怪文化を意識した世界観が構築されている。
さらに、実際に立体的な尻尾コマを集めていく演出は、「狐が修行を重ねるたびに尾が増える」という伝承を視覚的に表現したものとなっており、テーマとゲームシステムが見事に融合している。
九尾の狐を単なるイラストや設定として扱うのではなく、ゲーム全体の目的そのものへ落とし込んだ、非常にテーマ性の高い作品である。