あらすかあかぎつね [ゔるぺす ゔるぺす あらすけんしす] *アラスカアカギツネ [V.v.alascensis]
アラスカからカナダ北西部に分布する、アカギツネの亜種。
概要
Vulpes vulpes alascensisは、食肉目イヌ科キツネ属に属するアカギツネの亜種である。
英語では「Northern Alaskan Fox」などと呼ばれる。
分類データベースのITISでは、有効な亜種として掲載されている。
記事和名の「アラスカアカギツネ」は、分布地域を示す仮称である。
項目 | 内容 |
|---|---|
学名 | Vulpes vulpes alascensis |
記載者・記載年 | Merriam, 1900 |
分類 | 哺乳綱・食肉目・イヌ科・キツネ属 |
種 | アカギツネ(Vulpes vulpes) |
分類上の位置 | 亜種 |
英名 | Northern Alaskan Fox |
主な分布 | アメリカのアラスカ州、カナダのユーコン準州・ノースウエスト準州 |
模式産地 | アラスカのAndreafski |
1900年に、動物学者クリントン・ハート・メリアムによって記載された。
当初は「Vulpes alascensis」という独立した種として命名され、アカギツネの亜種とする分類では「Vulpes vulpes alascensis」と表記される。
学名の基準となる模式標本は、アラスカのAndreafskiで採集されたものである。
分布と生息環境
アメリカ森林局の資料では、本亜種の分布域としてアラスカ、ユーコン準州、ノースウエスト準州が挙げられている。
同資料では、コディアック島やキーナイ半島の集団には別の亜種名を用いており、アラスカ州内にも地域に応じた亜種区分がある。
姿・特徴
以下の外見や生態は、本亜種だけの測定・観察結果ではなく、アラスカのアカギツネについて公表された情報に基づく。
典型的な外見は赤褐色の体毛、黒い脚、白い尾先である。
毛色には幅があり、背中から肩に暗色の十字模様が現れる個体や、銀色・黒色の個体もいる。
同じ母親から生まれた子の間でも毛色が異なる場合があるため、亜種の区分と毛色の区分は分けて扱う必要がある。
食べ物と行動
アラスカでは、低地の湿地や起伏のある丘陵地などを利用し、ツンドラにも生息する。
食性は雑食性で、ハタネズミなどの小型哺乳類を好み、鳥や卵、昆虫、植物質、動物の死骸なども食べる。
食物を十分に得られた際には、余った分を隠して保存する。
繁殖と子育て
繁殖期は主に2~3月で、妊娠期間は51~54日ほどである。
子育てには巣穴を使い、自分で掘るほか、マーモットなどの穴を広げて利用することもある。
子は目を閉じた状態で生まれ、雌雄の親が世話を行う。
成長すると狩りを学び、家族群は秋に解散する。