ふぇいと Fate シリーズ
TYPE-MOONによって展開されている作品シリーズである。 ゲームを中心に、小説、アニメ、漫画など多方面へ展開されており、作品ごとに舞台や登場人物、物語の構成が異なる。 シリーズ全体が狐を題材としているわけではないが、「玉藻の前」を中心として、日本の妖狐伝承や九尾の狐を強くモチーフとしたキャラクターが複数登場する。
玉藻の前
CV:斎藤千和
キャラクターデザイン:ワダアルコ
Fateシリーズを代表する狐キャラクターの一人。
『Fate/EXTRA』でキャスターのサーヴァントとして登場し、その後『Fate/EXTRA CCC』『Fate/EXTELLA』『Fate/Grand Order』など多数の作品へ登場している。
『Fate/EXTELLA』公式では、狐耳をトレードマークとする美女として紹介され、主人公を「ご主人様」と呼び献身的に尽くす人物として描かれている。
Fateシリーズにおける玉藻の前は、日本の伝説で知られる「玉藻前」をモチーフとしたサーヴァントであり、妖狐としての性質を持つ。
外見
玉藻の前は人間の女性に近い姿をしているが、頭部には大きな狐耳を持つ。
また、狐の尻尾も特徴の一つであり、和風の衣装や巫女を思わせる装いなどが組み合わされている。
そのため、
妖狐
狐耳
狐の尻尾
人型の狐キャラクター
和風の狐キャラクター
といった特徴を持つ。
Fateシリーズにおいて「狐キャラクター」として非常に分かりやすい存在である。
玉藻前と伝説
玉藻前は、日本の説話や伝承に登場する妖狐として広く知られている。
伝承では絶世の美女として宮廷へ入り込み、後に正体を見破られる存在として語られる。
Fateシリーズでもこの玉藻前を下敷きとしており、『Fate/Grand Order』公式では「平安時代末期、鳥羽上皇に仕えた絶世の美女」と紹介されている。
ただし、古典に伝わる玉藻前をそのまま再現したキャラクターではない。
Fate独自の設定や人物像が大幅に加えられ、「良妻になること」を願う明るく賑やかな性格のキャラクターとして再構成されている。
良妻願望
Fateシリーズの玉藻の前を特徴付ける大きな要素が「良妻願望」である。
『Fate/Grand Order』公式でも「良妻願望マシマシな巫女呪術師」と表現されている。
主人公へ対して強い愛情を示し、「ご主人様」と呼んで尽くそうとする。
一方で毒舌や奔放な言動を見せることも多く、妖狐としての妖艶さだけではなく、コミカルな性格も強いキャラクターとなっている。
呪術
玉藻の前はキャスターとして、呪術を用いて戦う。
狐というモチーフだけではなく、
呪術
神秘
変化
複数の尾
など、日本の妖狐伝承を思わせる要素がキャラクター設定へ組み込まれている。
『Fate/Grand Order』ではキャスターとして実装されており、宝具「水天日光天照八野鎮石」を使用する。2015年10月21日に同作へ初登場した。
九尾
玉藻の前と狐との関係を語るうえで重要なのが「九尾」である。
Fateシリーズの玉藻の前にも、尾の数と力に関する設定が存在する。
特に『Fate/EXTRA CCC』では九尾の姿に関係する展開があり、その結果として「タマモナイン」と呼ばれる存在が生まれる。
九本の尾を持つ狐という要素は、日本や中国などで伝承される九尾狐を強く思わせるものであり、Fateにおける玉藻の前の狐要素を代表する設定の一つとなっている。
タマモナイン
玉藻の前から分かれた存在たち。
『Fate/EXTRA CCC』において、玉藻の前の尾に由来する複数の存在として登場する。
玉藻の前そのものとは別人格を持つ存在であり、それぞれ異なる性格や姿を持つ。
シリーズ作品では、その中から実際に個別キャラクターとして登場した者もいる。
代表的なのが、
タマモキャット
タマモアリア
である。
そのためFateシリーズにおける狐関連キャラクターは、玉藻の前一人だけではなく、彼女から派生した複数の狐系キャラクターへ広がっている。
タマモキャット
CV:斎藤千和
『Fate/Grand Order』に登場するバーサーカーのサーヴァント。
サービス初期から実装されているキャラクターで、TYPE-MOON公式でもタマモキャットの存在が紹介されている。
タマモナインの一員であり、玉藻の前から派生した存在である。
「キャット」という名前を持っているものの、玉藻の前から派生した存在であるため、狐との関係も非常に深い。
外見
玉藻の前と同様、人型の女性を基本としながら動物の耳と尻尾を持つ。
名前や言動には猫を思わせる要素が多く取り入れられているが、出自は玉藻の前の尾に由来する。
そのため、
「猫キャラクターだから狐とは無関係」
という存在ではなく、
「玉藻の前という妖狐から生まれた派生存在」
として狐Wikiでは扱う必要がある。
タマモアリア
CV:斎藤千和
タマモナインの一員。
『Fate/Samurai Remnant』で「逸れのライダー」として本格的に登場する。
公式では、可憐な姿と浮世離れした言動によって男性たちを虜にするサーヴァントとして紹介されている。
真名は「タマモアリア」。
玉藻の前から派生したタマモナインの一人であり、狐耳や狐の尻尾を持つ人型の狐キャラクターである。
Fate/Samurai Remnantでの立場
『Fate/Samurai Remnant』では、特定のマスターを持たない「逸れのサーヴァント」として江戸に召喚されている。
クラスはライダー。
ただし、一般的なライダーのように自分で乗騎を操るというより、公式では「誰かが乗り物になってくれる系」のライダーと紹介されている。
主人公・宮本伊織とも関わり、物語の途中から交流することができる。
『Fate/Samurai Remnant』によって、タマモナインの中でも明確な個性と役割を持つキャラクターとして登場した。
Fate/EXTRA
2010年に発売されたRPG。
月に存在する霊子コンピューター「ムーンセル」を舞台に、「聖杯戦争」が行われる。
プレイヤーは自分のサーヴァントを選択して物語を進めることになり、その選択肢の一人としてキャスター・玉藻の前が登場する。
Fateシリーズにおいて玉藻の前が主要キャラクターとして登場した作品であり、狐との関係を見るうえで特に重要なタイトルである。
主人公と玉藻の前はマスターとサーヴァントとして行動をともにし、戦いを通じて関係を深めていく。
Fate/EXTRA CCC
『Fate/EXTRA』の世界観を引き継いだ作品。
玉藻の前も引き続き主要サーヴァントとして登場する。
狐との関係では特に「九尾」と「タマモナイン」に関係する設定が重要である。
玉藻の前という一人の妖狐キャラクターから、さらに複数の派生した狐系キャラクターへ設定が広がるきっかけとなった作品でもある。
そのため、Fateシリーズの狐設定を追う場合には『Fate/EXTRA』と並んで重要な作品である。
Fate/EXTELLA
2016年に発売されたハイスピードサーヴァントアクション。
玉藻の前は、本作における主要キャラクターの一人である。
物語では、
ネロ・クラウディウス
玉藻の前
アルテラ
がそれぞれ陣営を率い、月の世界をめぐって争う。
玉藻の前自身が「玉藻の前陣営」を率いる将として登場するため、シリーズ作品の中でも特に存在感が大きい。
公式でも、
「ピンと張った狐耳がトレードマーク」
と明確に狐耳について紹介されている。
プレイヤーは玉藻の前を直接操作して、多数の敵と戦うことができる。
Fate/Grand Order
2015年にサービスを開始したスマートフォン向けRPG。
多数の歴史・神話上の人物が「サーヴァント」として登場し、プレイヤーは彼らを召喚して編成しながら人類史をめぐる戦いへ挑む。
狐との関係では、玉藻の前とその関連キャラクターが複数登場する。
玉藻の前〔キャスター〕
★5サーヴァント。
2015年10月21日に初登場した。
『Fate/EXTRA』などに登場した玉藻の前を、カルデアのサーヴァントとして編成して使用することができる。
玉藻の前〔ランサー〕
水着姿の玉藻の前。
★5ランサーとして2016年8月11日に登場した。
通常のキャスター版とはクラスや衣装が異なるが、同じ玉藻の前の別霊基である。
タマモキャット
バーサーカーとして登場。
玉藻の前から派生したタマモナインの一員であり、『Fate/Grand Order』ではゲーム初期から使用できる狐関連サーヴァントの一人となっている。TYPE-MOONの公式設定資料『Fate/Grand Order material II』にも玉藻の前とともに収録されている。
コヤンスカヤ
『Fate/Grand Order』第2部を中心として登場する、狐を強く連想させるキャラクター。
玉藻の前と同じく斎藤千和が声を担当し、ワダアルコがキャラクターデザインを担当している。
外見も玉藻の前を思わせるため、登場当初から彼女との関係が重要な謎の一つとなっていた。
ただし、コヤンスカヤについては注意が必要である。
単純に、
「玉藻の前の別名」
「タマモナインの一人」
と扱うことはできない。
物語が進むことで、彼女の正体や玉藻の前との違いが明らかになっていく。
そのため狐Wikiでも、玉藻の前の派生キャラクターと断定するのではなく、
「玉藻の前を思わせる姿を持ち、狐モチーフと深く関係する別の存在」
として整理するのが適切である。
光のコヤンスカヤ
CV:斎藤千和
ILLUST:ワダアルコ
『Fate/Grand Order』6周年となる2021年8月1日に、★5アサシンとして実装された。
公式では、カルデアへ現れた謎のサーヴァントとして紹介されている。
狐を思わせる耳や姿を持つ一方、その存在は玉藻の前とは異なる独自の設定を持つ。
闇のコヤンスカヤ
『Fate/Grand Order』に登場する★5フォーリナー。
2022年1月1日に実装された。
光のコヤンスカヤとは異なる霊基として登場し、同じコヤンスカヤという存在の別側面を表現したキャラクターとなっている。
こちらも狐を強く連想させるデザインを持つため、Fateシリーズの狐関連キャラクターとして扱うことができる。
Fate/Samurai Remnant
2023年9月28日に発売されたアクションRPG。
慶安四年の江戸を舞台として、七人のマスターと七騎のサーヴァントが願望機「盈月」をめぐって争う「盈月の儀」が描かれる。
狐との関係では、タマモナインの一員である「タマモアリア」が登場する。
タマモアリアは「逸れのライダー」として登場し、宮本伊織たちと関わっていく。
玉藻の前本人ではなく、そこから派生した別の狐キャラクターが主要な関連人物として登場する作品である。
狐とFateシリーズ
Fateシリーズにおける狐要素は、主として「玉藻の前」を起点として広がっている。
日本伝承の玉藻前
↓
Fateシリーズのキャスター・玉藻の前
↓
九尾に関する設定
↓
タマモナイン
↓
タマモキャット、タマモアリアなど
という形で、ひとつの妖狐モチーフから複数のキャラクターへ発展している。
さらに『Fate/Grand Order』では、玉藻の前を思わせる外見を持つコヤンスカヤが登場し、狐をめぐる表現がさらに広がった。
そのためFateシリーズでは、
狐耳
狐の尻尾
妖狐
玉藻前
九尾
呪術
人間の女性の姿をした狐
といった要素が複数の作品・キャラクターへ取り入れられている。
狐との関係性
Fateシリーズそのものは狐を主題とした作品ではない。
しかし、玉藻の前が複数の主要作品へ登場し、その設定からタマモナインなどの派生キャラクターまで生まれているため、狐との関係は非常に深い。
特に玉藻の前は、
日本の妖狐伝承を直接モチーフとする
狐耳を持つ
狐の尻尾を持つ
九尾に関係する
呪術を使う
複数作品で操作・編成できる
タマモナインという派生存在を生み出す
という多数の狐要素を持つ。
単に狐耳を付けたキャラクターが登場するシリーズではなく、「玉藻前」という伝承上の妖狐をFate独自の設定によって再構成し、そこからさらに独自の狐キャラクター群を発展させていることが大きな特徴である。
主な狐関連ゲーム作品
Fate/EXTRA
→玉藻の前が主要サーヴァントとして登場
Fate/EXTRA CCC
→玉藻の前が登場し、九尾やタマモナインに関する設定が展開
Fate/EXTELLA
→玉藻の前が主要人物・陣営の長として登場し、操作可能
Fate/Grand Order
→玉藻の前、玉藻の前〔ランサー〕、タマモキャット、光のコヤンスカヤ、闇のコヤンスカヤなどが登場
Fate/Samurai Remnant
→タマモナインの一員であるタマモアリアが「逸れのライダー」として登場
狐ゲームとしての分類
狐がシリーズ全体の主人公:非該当
狐がシリーズ全体の主要テーマ:非該当
妖狐の主要キャラクター:該当
玉藻前:該当
九尾:該当
狐耳:該当
狐の尻尾:該当
複数の尾:該当
狐由来の派生キャラクター:該当
狐キャラクターを操作可能:該当
狐キャラクターを仲間として編成可能:該当
日本の狐伝承をモチーフとした設定:該当
Fateシリーズでは、日本の伝説的な妖狐・玉藻前を元にした「玉藻の前」が重要なキャラクターとして登場する。
さらに彼女からタマモナイン、タマモキャット、タマモアリアなどのキャラクターが派生しており、『Fate/EXTRA』を起点として複数のゲームへ狐に関する設定が広がっている。
シリーズ全体が狐を扱った作品ではないものの、妖狐・玉藻前・九尾という日本の狐文化を独自に発展させた大規模なキャラクター群を持つシリーズである。