きつねとせんしゃとおうごんと 狐と戦車と黄金と
柳内たくみによるライトノベル作品で、イラストは叶世べんちが担当している。 2023年にMF文庫Jの新文芸レーベル(KADOKAWA)から刊行された異世界ファンタジーである。戦車が実在する異世界を舞台に、狐娘の傭兵が仲間とともに貧乏脱出を目指す「異世界マネー×ミリタリー」作品として描かれている。
あらすじ
舞台は、現代日本とは異なる世界「荒茫大陸」。
狐娘のフォクシーは、旧日本の74式戦車S改IIを操る傭兵部隊「ナナヨン・カンパニー」の車長として生活している。
しかし、傭兵稼業は決して楽ではなく、戦っても戦っても資金不足の毎日。ある日、人さらいに襲われていた少女・レオナを助けたことをきっかけに、フォクシーたちは莫大な黄金と新たな陰謀へ巻き込まれていく。
戦車戦、商売、冒険が入り混じる異色の物語である。
狐との関わり
本作の主人公フォクシーは、狐耳と尻尾を持つ狐娘である。
伝承の妖狐や神使ではなく、戦車を操る傭兵として描かれている点が最大の特徴である。
狐らしい鋭い感覚や俊敏さを持ちながらも、戦場では冷静な判断力を発揮し、仲間を率いるリーダーとして活躍する。
主な登場人物
フォクシー
本作の主人公。
狐娘の戦車傭兵であり、「ナナヨン・カンパニー」の車長。
明るく行動力がある一方、資金繰りには常に苦労しており、「貧乏脱出」が大きな目標となっている。
レオナ
フォクシーが人さらいから救い出した少女。
物語の鍵を握る重要人物であり、彼女との出会いがフォクシーたちの運命を大きく変えていく。
作品の魅力
本作の魅力は、戦車・経済・狐娘という一見結びつかない要素を融合させた独創的な世界観にある。
見どころとして、
狐娘が主人公の異世界冒険
74式戦車による迫力ある戦闘
傭兵として生計を立てるリアルな描写
黄金を巡る駆け引き
仲間との絆と成長
などが挙げられる。
ミリタリー作品でありながら、経営や交易といった要素も盛り込まれている点が特徴である。
キツネ好きにおすすめのポイント
本作の狐は、妖怪や神使ではなく**獣人(狐娘)**として描かれている。
可愛らしい狐耳や尻尾だけでなく、戦車を自在に操る勇敢な戦士として活躍するため、「戦う狐キャラクター」が好きな人には特におすすめの作品である。
メディア展開
本作はライトノベルとして刊行された後、吉田創によるコミカライズ版が「ヒューコミックス」で連載されている。
原作小説とは異なる迫力ある戦車戦や、狐娘たちの活躍を漫画でも楽しむことができる。
キツネ文化との関わり
日本では狐は神使や妖狐として描かれることが多いが、本作ではファンタジー世界の獣人種族として再構築されている。
伝承を直接扱う作品ではないものの、「狐」というモチーフを活かしながら、ミリタリー作品として独自の世界観を築いている。
74式戦車とは?
74式戦車は、1974年から運用が始まった日本の主力戦車である。
本作では、その74式戦車をベースにした架空の「74式戦車S改II」が登場し、異世界で活躍する。現実の兵器をファンタジー世界へ持ち込む設定は、本作の大きな見どころの一つとなっている。