かすかでぃあ CASCADIA
1~4人用のタイル配置型ボードゲーム
概要
ゲームデザイナーのRandy Flynn氏によって制作され、2021年にFlatout Gamesより発売されたタイル配置型ボードゲームである。
2022年にはドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)を受賞し、世界中で高い評価を受けた現代ボードゲームの名作として知られている。
プレイ人数は1~4人、プレイ時間は約30~45分、対象年齢は10歳以上である。 プレイヤーは北アメリカ北西部の自然地域「カスカディア」を舞台に、生息地タイルと野生動物トークンを配置し、美しく調和した生態系を作り上げていく。ゲームに登場する動物はクマ、ヘラジカ、サケ、タカ、そしてキツネの5種類で、それぞれ異なる得点条件を持つ。
ルールは「タイル1枚と動物1個を選んで配置する」という非常にシンプルなものだが、地形のつながりと動物の配置を同時に考える必要があり、初心者から上級者まで楽しめる高い戦略性を備えている。
販売元
・Flatout Games
・Alderac Entertainment Group(AEG)
日本語版
・アークライト
制作者
ゲームデザイン
・Randy Flynn
イラスト
・Beth Sobel
グラフィックデザイン
・Molly Johnson
・Dylan Mangini
・Kevin Russ
発売年
2021年
プレイ人数
1~4人
プレイ時間目安
約30~45分
ゲームストーリー
雄大な山々、深い森、広大な草原、湿地、そして川。
北アメリカ北西部「カスカディア」には、多様な自然環境と数多くの野生動物が暮らしている。
プレイヤーはこの豊かな自然を管理する存在となり、それぞれの動物たちが快適に暮らせる環境を整えていく。
クマには広い縄張りを。
サケには長く続く川を。
タカには見晴らしの良い場所を。
ヘラジカには仲間が集まる草原を。
そしてキツネには、多くの動物たちと共存できる環境を用意し、最も調和した生態系を築き上げることが目的となる。
遊び方
ゲームでは、生息地タイルと野生動物トークンがセットになった4組の中から1組を選ぶ。
選んだ生息地タイルは、自分のフィールドへ隣接するように配置する。
さらに、対応する野生動物トークンを配置する。
動物は、
・クマ
・ヘラジカ
・タカ
・サケ
・キツネ
の5種類が存在し、それぞれ配置できる地形が決まっている。
各動物は異なる得点条件を持つ。
例えば、
・クマはペアを作る
・サケは長い群れを形成する
・タカは互いに距離を置いて配置する
・ヘラジカは群れを作る
・キツネは隣接する異なる種類の動物が多いほど高得点
となる。
また、森林や川など同じ種類の生息地をつなげることで「生息地回廊」の得点も獲得できる。
ゲーム終了時には、
・各動物の得点
・生息地回廊の得点
・自然トークン
などを合計し、最も得点が高いプレイヤーが勝利となる。
ルールはシンプルながら、「動物の配置」と「地形づくり」という二つのパズルを同時に考える必要があり、毎ターン悩ましい選択を楽しめる作品である。
キツネとの関係性
本作に登場するキツネは、ゲームを構成する5種類の野生動物の一つである。
現実のキツネは、森林や草原など幅広い環境へ適応し、多様な動物と共存する雑食性の動物として知られている。
本作でも、その生態が巧みにゲームシステムへ反映されている。
キツネは同じ種類の仲間を集めることで得点するのではなく、「隣接する異なる種類の動物」が多いほど高得点となる。
つまり、
・クマ
・タカ
・サケ
・ヘラジカ
など、多様な動物に囲まれることで価値が高まる。
これは、さまざまな環境へ適応し、多様な生物と同じ生態系で生活するキツネの特徴を表現したデザインとなっている。
また、描かれているキツネのアートワークも非常に美しく、写実的でありながら温かみのあるイラストとなっている。
動物好きや自然愛好家から高く評価される理由の一つでもあり、カスカディアの世界観を象徴する存在となっている。