とらかるきつね とらかるきつね
「虎の威を借る狐」のことわざをテーマにした2~4人用のカードゲーム
概要
2022年に銀河企画から発売されたカードゲームである。
ゲームデザインは小川昌洋氏(あんちっく)が担当しており、旧作『トラ借るキツネ』をリメイクした作品として知られている。
プレイ人数は2~4人、プレイ時間は10~20分程度で、「虎の威を借る狐」のことわざをテーマにしたユニークなゲームとなっている。
ゲームでは、森の動物たちが果物を奪い合う中で、弱いキツネが強いトラの力を借りながら生き残ろうとする。
カードを伏せて出し、数字が読み上げられたタイミングで公開されるという独特のシステムと、各動物が持つ特殊能力による駆け引きが特徴である。
短時間で遊べるながらも、相手の手札を読む推理やタイミングの判断が重要となる戦略性の高い作品である。
販売元
・銀河企画
(リメイク前作品は「あんちっく」より発売)
制作者
ゲームデザイン
・小川 昌洋
原作
・あんちっく(Antic)
イラスト
・ゆっけ。
・双星 たかはる
発売年
2022年
プレイ人数
2~4人
プレイ時間目安
約10~20分
ゲームストーリー
森では果物の収穫期を迎え、多くの動物たちが果実を求めて集まっていた。
力の強い動物ほど有利と思われるこの争奪戦の中で、一匹のキツネは知恵を巡らせる。
自らの力だけでは敵わなくても、強大なトラの存在を巧みに利用すれば勝機は生まれる。
まさに「虎の威を借る狐」ということわざのように、他者の力を利用しながら果物を獲得し、生き残りを目指す知略の戦いが始まる。
遊び方
ゲームは2ラウンド制で進行する。
各プレイヤーには4枚の動物カードが配られ、各ターンで1枚ずつ伏せて場へ出す。
全員がカードを出したら、1から順番に数字を読み上げ、自分のカードの数字が呼ばれたタイミングで公開する。
公開された動物は、それぞれ固有の特殊能力を発動する。
ゲームには、
・相手を妨害する動物
・カードの順位を変える動物
・相手を操る(洗脳する)能力
など、多彩な特殊効果が存在する。
すべてのカードが公開された後、最も強い動物が場にある果物カードを獲得する。
特徴的なのは、獲得できる果物が毎ターン変化することである。
ゲーム序盤は点数の低い果物しか獲得できないが、終盤になるほど高得点の果物が登場するため、
・あえて序盤は力を温存する
・終盤へ向けて強い動物を残す
・相手の残り手札を予測する
といった戦略が重要になる。
シンプルなルールながら、カード効果・推理・手札管理が組み合わさり、毎回異なる展開を楽しめる作品となっている。
キツネとの関係性
本作は、日本のことわざ「虎の威を借る狐」をテーマとした数少ないボードゲームである。
このことわざは、中国の古典『戦国策』に由来し、「他人の権威を利用して威張る者」を意味する。
ゲーム中でもキツネは最も力の強い存在ではない。
しかし、他の動物の能力や状況を巧みに利用することで勝利を目指す構成となっており、「知恵で強者に立ち向かうキツネ」というイメージがゲームシステムへ自然に落とし込まれている。
また、登場する動物たちはかわいらしいイラストで描かれている一方、それぞれ異なる特殊能力を持っているため、動物同士の駆け引きも本作の魅力である。
タイトルどおり、キツネは単なるキャラクターではなく、作品全体のテーマを象徴する存在となっている。