よじろう 与次郎
秋田と江戸を驚異的な速さで往復した「与次郎狐」の伝説を受け継ぐ、エリアなかいちの飛脚キツネである。
概要
与次郎は、秋田県秋田市中心部にある複合施設「エリアなかいち」の応援団長を務めるマスコットキャラクターである。
秋田藩主・佐竹義宣に飛脚として仕えたと伝わる白狐「与次郎狐」をモチーフとしている。秋田市全体の公式マスコットではなく、エリアなかいちと秋田市中心市街地のにぎわいを応援する地域キャラクターとして誕生した。
基本情報
名称:与次郎
読み方:よじろう
モチーフ:秋田の伝説に登場する白狐「与次郎狐」
出身地:秋田県秋田市中通一丁目
誕生日:2012年7月5日
役職:エリアなかいち応援団長
活動地域:秋田県秋田市
お披露目:2012年7月
キャラクターの特徴
与次郎は、大きな耳と長い尻尾を持つキツネの姿をしたキャラクターである。青色を基調とした和風の衣装を身に着け、飛脚として活躍した伝説上の与次郎狐を親しみやすい姿で表現している。
モデルとなった与次郎狐と同じく、優れた脚力と強い忠義心を持つ。かつて秋田と江戸を駆け抜けた健脚を生かし、現代ではエリアなかいちと秋田市中心市街地を盛り上げるために奔走している。
誕生の経緯
与次郎は、2012年に開業したエリアなかいちのマスコットキャラクターとして誕生した。
エリアなかいちは、にぎわい交流館AU、秋田県立美術館、商業施設、住宅棟、にぎわい広場などによって構成される複合エリアである。施設周辺は久保田城跡の千秋公園に近く、園内には与次郎狐を祀る与次郎稲荷神社がある。
この地域と深い関係を持つ狐伝説を現代へ伝える存在として、与次郎が応援団長に選ばれた。
与次郎狐の伝説
江戸時代の初め、久保田城を築いていた佐竹義宣の前に、一匹の老いた狐が現れたと伝えられている。
狐は築城によって住みかを失ったため、新しい住みかを与えてほしいと願い出た。その代わりに佐竹家のために働くことを約束し、「与次郎」の名を与えられて飛脚となった。
与次郎狐は優れた脚力を持ち、秋田と江戸の間をわずか六日で往復したという。その速さによって佐竹家へ多くの情報を届けたが、仕事を失ったほかの飛脚たちから恨まれ、罠にかけられて命を落としたと伝わる。
与次郎の死を悲しんだ佐竹義宣は、その霊を慰めるために祠を建てた。これが秋田市の千秋公園にある与次郎稲荷神社の由来とされている。
活動
エリアなかいちや秋田市中心部で開催される祭り、スポーツ行事、地域交流イベントなどに登場している。
特に、俊足の与次郎狐にちなんだ「与次郎駅伝」では、イベントを象徴するキャラクターとなっている。かつて主君のために情報を運んだ飛脚のように、現在は秋田市の歴史や文化、中心市街地の魅力を人々へ届ける役割を担っている。
エリアなかいちのにぎわい広場には与次郎の石像も設置され、施設を訪れる人々を出迎えている。
キツネとの関係性
与次郎は、秋田市に伝わる与次郎狐そのものをモデルとしたキャラクターである。
日本のマスコットには稲荷信仰の使者としてキツネを描いたものが多いが、与次郎の場合は、秋田藩主に忠義を尽くした飛脚の白狐という具体的な地域伝説を背景に持つ。
キツネの素早さ、神秘性、恩に報いる性格が、俊足で忠義に厚い与次郎の人物像として表現されている。ご当地キャラクターであると同時に、与次郎稲荷神社と狐伝説を現代へ伝える案内役でもある。
公式情報
与次郎公式Facebook