げっこのばんしゃく しおじりめるろー 月狐の晩酌 塩尻メルロー
長野県のキリノカが手掛ける赤ワインである。 「杜音(MORINE)」シリーズの一つとして展開されており、2025年ヴィンテージでは長野県塩尻市産のメルローを100%使用している。塩尻市上西条地区で収穫されたメルローを用い、フレッシュな果実味を生かしたミディアム~ライトボディの飲みやすい赤ワインに仕上げられている。
生産者:キリノカ
シリーズ:杜音(MORINE)
生産国:日本
産地:長野県塩尻市
種類:赤ワイン
ブドウ品種:メルロー100%
ヴィンテージ:2025年
容量:750ml
狐との関わり
本商品の最大の特徴が、「月狐(ゲッコ)」という名前である。
キリノカによれば、「月狐」は「塩尻駅前にある狐像」と、塩尻に伝わるいたずら好きの化け狐「玄蕃之丞」の伝説をモチーフとしている。
つまり「狐」という文字が単なる商品イメージとして使われているのではなく、ワインの産地である塩尻に実際に残る狐文化を反映した名称である。
塩尻には「玄蕃之丞」と呼ばれる化け狐の伝説が伝えられており、この狐は地域文化の中で親しまれてきた存在である。「月狐の晩酌」は、そうした土地に残る狐の物語を現代のワインへ取り込んだ商品といえる。
「ふぉくすなっ♪」で紹介する狐関連ワインの中でも、産地・伝承・狐という三つが直接結び付いている点が大きな特徴である。
玄蕃之丞と塩尻
商品名のモチーフとなった「玄蕃之丞」は、塩尻地方に伝わる化け狐である。
地域ではいたずら好きな狐として語り継がれており、現在も塩尻の狐文化を象徴する存在の一つとなっている。
さらに塩尻駅前にも狐像が存在し、「月狐」というキャラクター・名称には、この狐像と玄蕃之丞伝説の両方が取り入れられている。
ワインの産地を単に地名で表現するのではなく、その土地に伝わる伝説までラベルや商品名へ取り込んでいる点が非常にユニークである。
ワインの特徴
2025年ヴィンテージでは、塩尻市上西条地区で栽培されたメルローを使用している。
収穫したブドウを破砕した後、アルコール発酵前に5日間低温で醸し、その後、比較的低い温度で約2週間発酵させている。さらに乳酸発酵を行った後、ステンレスタンクで低温熟成している。
樽熟成を前面に出すスタイルではなく、新鮮な果実味を残すことを重視した造りとなっている。
味わいは、新鮮なプラムを思わせる果実味を持つミディアム~ライトボディ。口当たりが柔らかく、重すぎない赤ワインとして仕上げられている。
塩尻とメルロー
長野県塩尻市は、日本を代表するワイン産地の一つである。
本商品でも塩尻産メルロー100%が使用されており、「月狐」という地域伝承を反映した名前と、塩尻で育てられたブドウを組み合わせることで、土地の個性を強く表現している。
「月狐の晩酌」という和風で物語性のある名称と、日本のワイン産地を代表する塩尻メルローとの組み合わせも本商品の魅力である。
食事との相性
生産者は本商品について、和食・洋食・中華など料理ジャンルを問わず合わせられる万能型の赤ワインとして紹介している。
ミディアム~ライトボディで果実味を重視したスタイルのため、濃厚な肉料理だけでなく、普段の家庭料理とともに気軽に楽しめるワインとなっている。
商品名の通り、日々の食事とともに「晩酌」として楽しむことを意識した一本ともいえる。
月狐の晩酌シリーズ
「月狐の晩酌」には、塩尻メルローだけでなく「塩尻 シャルドネ」も存在する。
キリノカの2025年ワインリストでは、
・杜音 月狐の晩酌 塩尻メルロー 2025
・杜音 月狐の晩酌 塩尻 シャルドネ 2025
の2商品が確認できる。
赤ワインと白ワインの両方で、塩尻に伝わる狐文化をテーマにしたシリーズが展開されていることになる。
豆知識
「月狐」は「げっこ」と読む。
英語表記では「Gekko no Banshaku」とされており、キリノカの公式ワインリストにも「Morine Gekko no Banshaku Shiojiri Merlot 2025」と記載されている。
また、「晩酌」という日本的な言葉と、塩尻に伝わる化け狐の伝説を組み合わせている点も特徴的である。
海外の狐をモチーフとしたワインでは、狐がブランドロゴやラベルデザインとして使用される例が多い。一方、本商品では日本の地域に伝わる具体的な化け狐伝説が商品コンセプトそのものに組み込まれている。
そのため、日本における「狐×ワイン」の事例として特に紹介価値の高い一本である。
関連項目
- 玄蕃之丞
- 塩尻
- キリノカ
- 杜音
- 月狐の晩酌 塩尻シャルドネ
- メルロー
- 日本ワイン
- 化け狐
タグ