ちゅにっく TUNIC
小さな狐を主人公とするクォータービューのアクションアドベンチャーゲームである。 TUNIC Teamが開発し、Finjiから2022年3月16日に発売された。主人公である一匹の小さな狐を操作し、失われた伝説、古代の力、巨大な怪物、数多くの秘密が眠る世界を探索していく。 主人公の狐は、荒廃した土地にたった一匹で取り残されている。プレイヤーは剣や盾などの装備を手に入れ、敵と戦いながら遺跡や森、地下墓地などを探索し、世界に隠された謎を解き明かしていく。
基本情報
タイトル:TUNIC
ジャンル:アクションアドベンチャー
発売日:2022年3月16日
開発:TUNIC Team/Isometricorp Games, Ltd.
発売:Finji
リードデベロッパー:Andrew Shouldice
対応機種:PC、Mac、Xbox One、Xbox Series X|S、PlayStation 4、PlayStation 5、Nintendo Switch
プレイ人数:1人
Nintendo Switch版およびPlayStation版は、PC・Xbox版の発売後となる2022年9月に展開された。
ゲーム概要
主人公は、名前の明かされていない小さな狐である。
狐は見知らぬ土地に一匹で取り残されており、なぜ自分がそこにいるのか、この世界がどのような場所なのかについて詳しい説明を受けることなく冒険を始める。
世界には、
森
荒廃した建造物
古代遺跡
地下墓地
洞窟
巨大な建造物
など、さまざまな場所が存在する。
探索を進めることで剣や盾をはじめとする装備や道具を入手し、それまで倒せなかった敵と戦ったり、新しい場所へ進んだりできるようになる。
ゲームでは世界や物語について最初から詳しく説明されない。
プレイヤー自身が周囲を観察し、道を探し、手に入れた情報を読み解くことで世界の仕組みを少しずつ理解していく構成となっている。
主人公の狐
『TUNIC』の主人公は、一匹の狐である。
公式でも「small fox」「tiny fox」と表現されており、作品そのものが「小さな狐の大冒険」として紹介されている。
人間に狐耳を付けたキャラクターではなく、全身が狐の姿をした擬人化動物として描かれている。
外見
主人公は橙色系の毛並みを持つ狐である。
大きな三角形の耳
白い口元や胸元
細長い口吻
大きな尻尾
といった狐らしい特徴を持ちながら、人間のように二足歩行する。
また、緑色の服を身に着けていることも大きな特徴である。
ゲーム中では剣、盾、杖などさまざまな武器や道具を使用するため、動物としての狐そのものではなく、ファンタジー世界を冒険する狐の勇者として表現されている。
狐の名前
主人公には、作中で一般的な固有名が与えられていない。
公式の紹介でも「the fox」「little fox」「tiny fox」などと呼ばれている。
そのため、キャラクター名として「TUNIC」や特定の名前を付けて紹介するのではなく、
主人公の狐
小さな狐
などと記載するのが適切である。
狐の冒険
主人公の狐は、見知らぬ土地を一匹で探索していく。
冒険を始めた時点では十分な装備を持っていないが、探索を進めることでさまざまな武器やアイテムを発見する。
ゲームでは、
走る
回避する
敵を攻撃する
盾で防御する
攻撃を受け流す
アイテムを使用する
仕掛けを解く
といった行動を行う。
戦闘では敵の攻撃を避けたり、防御したりしながら攻撃する必要があり、単純に狐を眺めながら探索するだけではなく、本格的なアクションゲームとして構成されている。
戦闘
主人公の狐は、さまざまな敵と戦う。
剣による近接攻撃だけでなく、盾による防御や回避行動などを使いながら戦闘を行う。
世界には小型の敵だけでなく、巨大なボスも存在する。
公式では、
回避
防御
パリィ
攻撃
などを組み合わせる戦闘が特徴として紹介されている。
狐だから特別な妖術や狐火を使うという設定ではなく、武器や道具を使って戦う冒険者として描かれている。
取扱説明書
『TUNIC』を特徴付ける重要な要素が「取扱説明書」である。
ゲームを開始した時点では説明書は完成しておらず、ページが世界各地に散らばっている。
主人公の狐が冒険中にページを見つけることで、徐々に説明書が完成していく。
説明書には、
地図
ゲームのヒント
戦闘方法
特殊な技
世界に隠された秘密
などが記載されている。
しかし、すべての情報が分かりやすい文章で説明されているわけではない。
未知の文字で書かれている部分も多く、イラストや記号、少しだけ読める情報などから内容を推測する必要がある。
そのため説明書を集めることそのものが、ゲームの謎解きの一部となっている。
世界に隠された秘密
『TUNIC』では、探索そのものが大きなテーマとなっている。
一見すると通れないように見える場所にも道が隠されていたり、背景の裏側に通路が存在したりする。
また、説明書の中にも秘密を解くためのヒントが隠されている。
公式でも、
隠された宝
秘密の技
秘密のパズル
遺物
など、多数の秘密が存在する作品として紹介されている。
ゲームを進めるために必要な情報だけでなく、世界の構造やゲームそのものに関係する仕掛けをプレイヤー自身が発見していくことが重要となる。
狐と世界
主人公が狐であることについて、作中で日本の妖狐や狐信仰のような設定が直接与えられているわけではない。
狐火を操る
人間へ化ける
九尾になる
稲荷神の使いである
といった、日本の狐伝承に見られる特徴は基本的に存在しない。
主人公はファンタジー世界に暮らす擬人化された狐として描かれている。
一方で、本作において狐は単なる背景キャラクターではない。
作品の発表当初から、Finjiは本作を「大きな世界を冒険する小さな狐のゲーム」として紹介しており、狐の主人公は作品を象徴する存在として一貫して扱われている。
狐と物語
『TUNIC』では、主人公自身が長い会話を行ったり、自分の過去を詳しく語ったりすることはない。
狐が何者なのか。
なぜこの土地へやってきたのか。
世界で過去に何が起こったのか。
こうした内容は、ゲームを進めながらプレイヤー自身が理解していく。
そのため主人公の狐は、非常に具体的な性格や人物像を文章で示されるキャラクターというより、
「未知の世界へ踏み込み、その秘密を発見していく存在」
として描かれている。
言葉によるキャラクター描写を少なくすることで、プレイヤーと狐がほぼ同じ情報量の状態から世界を探索する構成となっている。
緑色の服
主人公の狐を象徴する特徴の一つが緑色の服である。
狐らしい橙色の毛並みと緑色の衣服という組み合わせは、本作のビジュアルを代表するデザインとなっている。
さらに剣と盾を持ちながら冒険する姿によって、
小さな狐
冒険者
勇者
という要素が一目で分かるキャラクターデザインになっている。
開発元Finjiも、主人公について「determined fox」や「vulpine protagonist」と表現しており、狐というモチーフそのものを本作の重要なビジュアル要素として扱っている。
狐との関係性
『TUNIC』と狐との関係性は非常に強い。
主人公そのものが狐であり、
プレイヤーが操作する存在
敵と戦う存在
世界を探索する存在
謎を解く存在
物語を進める存在
作品を象徴するキャラクター
のすべてを狐が担っている。
ゲーム開始から基本的に主人公の狐を操作し続けるため、狐の登場時間も非常に長い。
一方で、狐の生態を再現したゲームではない。
主人公は二足歩行し、服を着て、剣や盾を使って戦う。
そのため本作における狐は、
「動物としての狐」
というより、
「狐を擬人化したファンタジー世界の冒険者」
として位置付けることができる。
また、狐だから特殊な能力を持つという設定よりも、「小さな狐が自分よりもはるかに大きな世界へ挑んでいく」という視覚的・物語的な構図が強調されている。
シリーズ
2026年8月時点で、『TUNIC』の正式な続編は発表されていない。
関連商品やサウンドトラック、設定・開発資料を扱った展開などは存在するが、ゲーム作品としては『TUNIC』単独のタイトルとして展開されている。Finjiの2026年時点の公式ページでも、本作は単独作品として案内されている。
狐ゲームとしての分類
狐が主人公:該当
狐を操作可能:該当
擬人化された狐:該当
二足歩行する狐:該当
狐耳だけの人型キャラクター:非該当
妖狐:非該当
狐の生態シミュレーション:非該当
狐が物語の中心:該当
『TUNIC』は、小さな狐そのものを主人公として、探索、戦闘、謎解きのすべてを行う作品である。
「狐の冒険者」というキャラクター像を前面に出しながら、世界や物語についてあえて多くを語らず、プレイヤー自身が狐とともに秘密を発見していくことを中心としたゲームである。