やこ 野狐
日本に伝わる狐の妖怪で、特に稲荷神の使いである白狐(善狐)などの神格を持たない、野生または低位の狐を指す。
野狐とは、日本に伝わる狐の妖怪で、特に稲荷神の使いである白狐(善狐)などの神格を持たない、野生または低位の狐を指す。人間に憑りついて病や災いをもたらしたり、幻を見せたりして欺く悪狐とされている。
妖狐の中では最下位
狐の妖怪にはいくつかランク(天狐、空狐、気狐、野狐)があり、野狐はその中で最も位が低いとされている。
狐憑き(きつねつき)の原因
人間に取り憑く「狐憑き」を引き起こす妖怪として恐れられてきた。
野干(やかん)との関係
室町時代以前は「野犴(やかん)」とも表記されていた。本来はジャッカルなどを指す言葉であるが、日本ではキツネの妖怪や野生のキツネを指す言葉として定着した。
禅宗における比喩
仏教の禅宗においては、悟りを開いていないにもかかわらず「悟った」と思い込んでいるニセモノの修行者や、道理をわきまえない者を批判する言葉(「野狐禅」など)として用いられることもある。